テクニカル・インフォメーション Vol.1
DINO246においてバック・ファイアが気になる方へ。点火系のよくある事例について。
デスビ・カムとデスビ・ベアリングの老朽化
DINO246のデスビのセンターカムは3つ山があるカムと1つしかカムがないものが混在しています。特に1つ山のカムは山1つで6気筒に点火させているために老朽化により
失火しバック・ファイアーの原因となるケースがあります。
これは1つ山のデスビのカムを3つ山タイプのものに交換することで解決できます。
交換の際に老朽化し、ガタのでたデスビのカムのベアリングを交換し、ポイントをツイン・ポイントとしてもうひとつ追加するだけで簡単に解決できます。
画像は老朽化した3山のデスビ・カムとセンター・ベアリングです。
ベアリングの中心部分が陥没した様子がはっきりとしています。
デスビのカム、ベアリングは消耗品ですので交換することによって点火性能の改善が見られます。
デスビのベアリング、ガバナー・ウエイト、カムは弊社で常に在庫しておりますのでお問い合わせください。
また点火系の強化としてMSDをお使いになることをお勧めします。
MSD6Aはネットで比較安価で販売している業者さんがあります。
 
テクニカル・インフォメーション Vol.2
246/308サスペンションアームブッシュ・社外品と純正OEM品の品質の違いについて
英国の通販店で売られているアームブッシュはゴムの固さに問題があります。

246/308のアームブッシュは前後とも形状・サイズは同じですが純正・OEM品はゴムの固さに違いがあり、車両前後の荷重に見合う硬さになっています。
画像左は純正品、右は当社がサンプル入手した英国のS社の通販品です。S社では前後同じものを装着できる、とのことで販売しているようですが純正・OEMではゴムラバーの固さが違い、品番も全く異なる設定になっています。また形状もブッシュのストッパー側がカットされているものが純正・OEM品、カットがなく円形のものが社外品の特徴です。
社外品にもランクがございます。特に英国の通販品の中にはこのブッシュのように形状・サイズが同一というだけで、流用している品物もございます。
厳密には246/308はリアの荷重がフロントより大きいためにフロントより硬めのゴムラバーが圧入されているものを使用するように設計されています。
GTパーツでは純正・OEM品しか取り扱っておりません。純正・OEM品は画像左側の純正OEM品のように MADE IN ITALY の刻印があります。

社外品は安いことのみに注目すると車両本来の設計を損なう場合もございますのでご注意ください。同様に355のクラッチ・レリーズベアリングについても英国の通販社外品をユーザーが持ち込んで装着し問題になった事例の報告がメンテナンス・ファクトリー様からございます。355クラッチレリーズベアリングについて当社は純正品、もしくは純正・OEMシールを使用した純正レリーズベアリングのリビルト品のみ、扱っております。
 
テクニカル・インフォメーション Vol.3
デイトナ用マフラーの年代、EU仕様とUS仕様の違い
70年までのデイトナ・マフラーはヘッダー(いわゆる、タコ足)とセンターマフラーの結合がフランジタイプではなく、差し込みタイプとなっています。画像は71年以降のUS仕様フランジタイプのセンター・マフラーのフランジ部分、及びシステム全体の画像です。
EU仕様とUS仕様の大きな違いはヘッダーから消音用の細いパイプが出ているものがEU仕様、このパイプがないものがUS仕様となります。従いましてUS仕様のほうが音が大きく、太い、本来のデイトナサウンドとなります。

日本に輸入され現存するリトラクティブ・ライトのデイトナの殆どはバブル期に輸入されたUS仕様が多いと思われます。

トップページ、INFORMATIONコーナーでもお伝えしましたが今回、ANSAのオーナー会社が変わり、欧米のヴィンテージ・フェラーリパーツ専門店と共同で復刻版を再生産する交渉がまとまり、246・308用のほか、現定数でUS仕様71年以降型のセンターがフランジ・タイプのデイトナ用ANSAマフラーを供給できるようになりました。価格・納期はお問い合わせください。

供給数に限りがありますので予約販売とさせていただきます。
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